英文法・ミニ講座ブログ②~進行形について~
- タカシ 毒島
- 2023年6月14日
- 読了時間: 3分
こんにちは!英語講師の小島です。本日は久しぶりに英語ブログを更新していこうと思います。皆さんの英語学習をちょっとだけお助けできるような、そんなブログを目指してマイペースに更新していきます。
前回「英文法・ミニ講座ブログ①~動作/状態とは?~」で、動作と状態の区別についてお話ししたので、本日はその続きを書こうと思います(ここから入られた方は、続編になっておりますので、先にそちらをご確認ください)。
前回のブログで、英文法で一般的に「動作/状態」と区別されているもの(=主には動詞の事)の定義は以下のようになることを述べました。
「動作」…『ON』にするのに負荷がかかるもの(=従って、持続が大変で『OFF』も込みで考えている)
「状態」…『ON』が当たり前であり、素の状態である。
今回のブログでは、この定義を活かし「進行形の本質」について述べていこうと思います。
先ず、進行形の定義をいきなり述べますと、以下のようになります。
「進行形」…「動作」から、『OFF』の概念を消す
この定義を踏まえて、以下の例文の違いを見比べてみましょう。
a. John plays tennis every day. (ジョンは毎日テニスをする。)
b. John is playing tennis now. (ジョンは今テニスをしている。)
a. は動作動詞を現在形で普通に使うと“習慣”になります(ここは今回の趣旨から外れるので割愛します)。
今回、注目したい点はbの例文「is playing tennis」の方です。こちらはいわゆる「現在進行形」で書かれていて、その意味はご存知の通り「している最中」です。
ただ、なぜそうなるのか?ということを、私が英語と日々向き合う中で気づいた“本質的視点”を入れて、「進行形」について、もっと深く理解してもらおうというのが今回の趣旨です。
例えば、「play tennis」という動作が『ON』になるというのは「ボールを打って、追いかけて、走り回って…」という事を意味しているのであり、結構体力を使います。従って、その状態に対して、“持続”を前提には考えられないわけで、“やってない時もある”ということを込みで考えています(なので、“不変”のニュアンスの現在形で表すなら「やっては止めて…」のサイクルで考える、「習慣」になります)。
しかし、そこに進行形「be -ing」を追加することにより、状況は一変します。
上記の通り、進行形の定義は「「動作」から『OFF』の概念を消す」でした。
「is playing tennis」の形にすることにより、通常の「play tennis」の状態から『OFF』の概念が消されるのです。
これは言わば、スクワット(しゃがむ(=ON)⇔戻る(=OFF)の繰り返し)をしている中で、ビリーズブートキャンプ(古いですが)でしゃがんだ瞬間に「ホールド!!!(=その状態を維持せよ!!!)」と言われているようなものです。ひざを曲げたまま我慢させられているので、プルプルしてきますね。なので、しんどくて、状態を戻したくなり(=OFFにしたくなり)ます。が、そこは厳しいビリーですから、「駄目だ!頑張れ、耐えろ!! (=ONのままでいろ!)」と命令されるのです。
…このような状態が、「is playing tennis」なのであり、この状態は「play tennis」の状態から『OFF』の概念を取り去り、「ふんっ!!!」と頑張っている瞬間しか見えません。力を抜いた瞬間は、進行形「be-ing」の効力で全て消されています。
が、勿論この状態は当然長くは続きません。続けるとぶっ倒れてしまいます。
従って現在進行形というのは、「一定期間の継続」というのではなく「今この瞬間の切り取り」という感覚になります。例えば50メートル走を全力で走っている最中の、30メートル地点に、カメラを置いてそこからパシャッと取れば、全力で走り抜けている貴方の瞬間がいつでも静止画で確認できますよね。このような状況が「John is playing tennis」なのであり、従って「now」という一瞬のキーワードと相性が抜群です。
今回は現在進行形について話しましたが、他の進行形についても(主には過去進行形、完了進行形)、上記の進行形の考え方をベースに考察してみると、進行形の本質、もっと言えば時制について良く分かるようになってきます(また気が向いたら進行形の事例についてブログに書いていきますね。飽きたら、他のテーマにしますw)。本日は長くなったので、ここまでにしたいと思います。ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
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